2020年11月30日月曜日

2020年度京都市難聴青年講座第1講の報告

 2020年11月23日(祝)昼1時半から壬生会館(中京区)にて、今年度初めての難聴青年講座「電話リレーサービスについて学ぼう」が開催されました。本来ならば、3月に予定していた講座ですが、コロナウイルス感染拡大のため、延期していました。
講師は社会福祉法人京都聴覚言語障害者福祉協会の加藤佳奈氏です。6名の参加者の中には「電話リレーサービス」のことを聞いたことがある人が多かったですが、具体的にどのようなことなのかを、講師から23枚のスライドを活用して一つ一つ順番に説明していただきました。
電話リレーサービスとは、耳の不自由な人が、手話通訳などを介して、友達や店、病院などとやりとりできる仕組みのことで、日本財団が2013年度からモデルプロジェクトとして試験実施をはじめたものです。利用者はパソコンかスマホ、タブレット端末を持っている必要があり、同財団のホームページで事前登録すれば相手とリアルタイムでやりとりできます。
課題として、認知度が低いこと、24時間365日使えないこと、マナー・ルール違反が生じることがあることなどが挙げられました。いくつか課題があるものの、聴覚障害者にとって便利で使いやすい仕組みなので、新しい社会インフラの一つとしての認知度を上げ、今後、公的サービスとして制度化されることを期待していますと、お話を締めくくられました。
この記事を執筆している時点で、コロナウイルス感染が再拡大していることもあり、参加者は少なかったですが、貴重な話を聴くことができて、よかったと思います。
講義終了後、15分位、質疑応答をして、3時に講座を終わりました。
パソコン要約筆記の4名の方々、情報保障をありがとうございました。

(御参加の方々からです。)
もう少し詳しい資料を配布してくれたら良かったかな。色々と分かった気がしますが‥。

2020年3月8日日曜日

(開催延期)2020年3月28日のお知らせ

2020年3月28日の令和元年度京都市委託事業「第40回京都市難聴青年講座」第4講「電話リレーサービスについて学ぼう」は開催を延期します。

2019年度京都市難聴青年講座第2講の報告

2019年度青年講座第2講を11月16日(土)午後2時から聴言センター「地域交流室」で開催しました。テーマは「改正障害者雇用促進法」で、講師は京都府聴覚障害者協会事務局長の内川大輔さんでした。
今回は障害者雇用の水増しが発覚して改正された同法についてのお話しで、雇用関係の様々な課題を中心に「今までの法律についての説明」「最近になって改正された点」などを話していただきました。また差別にはいろいろなものがあり、単に「差別はいけない」と考えるだけではなく、差別の具体的な内容や、それがどうしていけないのか、突っ込んで考える必要があることも力説されました。
差別を受けたと感じる時、我慢するのではなく、声を上げる必要があります。「合理的配慮」とは募集・採用時の当事者の申し出と就労後の会社側からの確認のことです。
「社会の当たり前」を疑うことと「社会の成り立ち」に特に深い関心を持って欲しいと締めくくられました。
質疑応答の時間もあり、参加者は13名で、要約筆記の4名の皆さま、手話通訳の2名の方々、情報保障をしていただきありがとうございました。